アメカジの代表的なスタイル(着方)を知って、コーディネートを楽しもう。
一口にアメカジと言っても、その幅は広く、様々なスタイル(着方)が存在します。日本の歴史の中で、アメカジがどのように変容したのかは、以前にお話をしました。今回は、アメカジの代表的なスタイル(着方)をご紹介していきます。多くのスタイルを知ることで、自分の好みにあった
着方が見つけられるのではないでしょうか。
目次
1、カレッジスタイル
2、ウエスタンスタイル
3、ミリタリースタイル
4、ヒッピースタイル
5、サーフスタイル
6、アウトドアスタイル
7、バイカースタイル
8、ワークスタイル
1、カレッジスタイル
日本でのアメカジの火付け役になったスタイルです。アメリカの大学生の通学着や日常着がベースとなります。古くはアイビールックという、ネイビーのジャケットにスラックスという着方ですが、もっと、カジュアル化が進み、スエットやジーンズといったラフな格好もカレッジスタイルとなります。
代表的なアイテムとして、スエット、ジーンズ、レタードカーディガン、コットンパン、チノパンなどが上げられます。
2、ウエスタンスタイル
アメリカ西部のカウボーイスタイルが源流となるスタイルです。細身のジーンズに、ネルシャツやベスト、ブーツを合わせた着方が主流。さらに、ネイティブアメリカンジュエリーや革小物を付けた、日本独自のウエスタンスタイルも確立されております。
代表的なアイテムは、ジーンズ、ネルシャツ、ウエスタンシャツ、ウエスタンブーツ、ランチコート、メディスンバッグなど。
3、ミリタリースタイル
元々はアメリカ軍の払い下げの軍用の洋服をファッションに取り入れたことから、一般化していったスタイル。フライトジャケットと言われるアウターや、現代のパンツのベースにもなっているカーゴパンツもこのミリタリースタイルが発祥。陸軍系の洋服を着るアーミースタイル、海軍系の洋服を着るネイビースタイルと大分することもあります。全身コーディネートをすると、軍人のようになってしまうので、ワンアイテムをポイントとして使うことも多いスタイルです。
代表アイテムは、MA-1、N-3B、A-2、ベイカーパンツ、カーゴパンツ、アメリカ軍仕様のスエットや、デニム生地を使った洋服など多数存在します。
4、ヒッピースタイル
70年代にアメリカで起こったヒッピースタイルは、裾幅の極端に広いジーンズ・ベルボトムがアイコンとなるスタイル。様々な民族衣装なども取り入れられ、色使いも原色、花柄など、派手な色が多くカラフルです。長髪にヘアバンドや、大きなサングラスなど小物も多く取り入れられております。刺繍やハンドペイントなどでカスタムし、自己主張を強く出すスタイルです。
代表的なアイテムは、ベルボトムジーンズ、タイダイ染めの洋服、ロングスカート、ブラウス、ベストなど。
5、サーフスタイル
アメリカ西海岸のサーフカルチャーがベースとなるスタイル。ショートパンツに派手なTee
シャツや、アロハシャツなどを合わせた着方が一般的です。主に、夏のスタイル。足下は、サンダルやスニーカーを合わせてラフに着ていきます。サマーコーデュロイや、タオル生地の洋服など、涼しく、肌触りが良い素材を使うアイテムも多いのが特徴。
代表的なアイテムは、ショートパンツ、サーフパンツ、Tee、サンダル、アロハシャツなど。
6、アウトドアスタイル
登山など野外で行動する時に着る洋服を流用したスタイル。古くはハンティングウェアなどクラシカルな洋服から、最新の高機能素材を使った洋服まで様々なものがあります。
軽くて機能的な洋服が多いため、楽に着ることができます。今や一般化したダウンジャケットも元はアウトドア用品の一つでした。こちらも、全身コーディネートをしてしまうと、ファッションぽさが無くなるので、アイテムをワンポイントで使うのがオススメのスタイルです。
代表アイテム、ダウンジャケット、フリース製品、クライミングパンツなど。
7、バイカースタイル
バイク愛好者たちが好んでするアメカジスタイル。ハードな印象のアイテムが多く、王道スタイルとしては黒のレザージャケットに、ジーンズ、足元はブーツとなります。映画や、テレビから広く知られて、今もなお、多くのフォロワーを持つスタイルです。
ファッションスタイルとしても、定着しているので、バイクに乗らない方でも楽しめるスタイルです。
代表的なアイテムは、レザージャケット、レザーベスト、ブーツ、革小物など。
8、ワークスタイル
アメリカの古い労働者の服装をベースにしているスタイル。アメカジと言えば、ワークスタイルといっても過言ではないでしょう。デニム生地を使用したアイテムも多く、丈夫で動きやすく、機能的な洋服が多いのも特徴です。ワークスタイルの中でも、細かく派生したスタイルもあります。
代表的なアイテムは、ジーンズ、オーバーオール、カバーオール、ネルシャツ、ワークブーツなど。
まとめ
今回ご紹介したスタイルを目安にして頂くと、自分の好みにあった洋服が探しやすくなります。
どのスタイルにも共通していえることは、1つのジャンルでまとめ過ぎてしまうと、コスプレのようになってしまうということです。ミリタリースタイル×ワークスタイルというように、ジャンルをミックスすることで、よりファッションとしての要素が上がります。
また、ジーンズのように、様々なスタイルで着回せるアイテムを軸に、トップスでテイストを変えていくのもオススメです。基本を知り、アレンジを加えることで、アメカジスタイルを楽しみましょう。