ジーンズと相性抜群!アメカジの定番・スエットとは!?
アメカジの定番アイテム・スエット。春や秋は1枚でも、冬場はインナーとしても活躍するトップスです。ファッションアイテムとしてだけではなく、スポーツウェアや部屋着としても、私たちの生活に溶け込んでいるスエットを掘り下げていきます。
目次
1、スエットとは何か?
2、アメカジとスエットの関係
3、スエットを使ったスタイリング
1、スエットとは何か?
私たちの生活の中で、様々な場面で着用されている「スエット」ですが、改めてその意味を考えることは少ないと思います。
スエットを辞書で調べると
1 汗。
2 裏側を起毛させた、綿のメリヤス地。汗をよく吸収する
※デジタル大辞泉より抜粋
2から見ても分かるように、スエットとは「衣服」を指すのではなく、綿できたメリヤス地、つまり「生地」のことを指します。スエット生地ということですね。
メリヤス地とは、簡単にいうと「機械で編まれた編物」です。様々な編み方がありますが、伸縮性が高く、身近なものでは下着や靴下などに良く使われます。
大きく分類すると、ニットと同じジャンルになります。
スウェット生地は表裏二重構造の生地で、表面は「平編み」というフラットな表情。裏面はタオルのような「パイル編み(裏毛)」やパイル編みを起毛させた「裏起毛」となっております。
素材は吸汗性の高いコットン(綿)が基本ですが、近年では速乾性と耐久性を増すためポリエステルを混紡したものも多くあります。
正式にはスエットシャツ(SWEATSHIRTS)と言い、 フードがついたものをパーカー、ズボンになるとスエットパンツと言い、日本ではトレーナーと言われることも多いです。
2、アメカジとスエットの関係
スエットの誕生は1920年代のアメリカ。それまで、屋外労働者の防寒着はウール製のニット素材が主流でした。着心地や手入れの改善を図るために作られたのがコットン素材によるスエット生地です。
それが軍に認められ採用されることになります。
その後、大学など多くの場所でスエットはスポーツウェアとして取り入れられます。
そうして、アメリカのカジュアルウェアとしての地位を築くのです。
日本のアメカジとの関係はというと、1960年代のアイビールックブームから派生し、アメリカの大学生の普段着のスタイルを取り入れたカレッジスタイルというものが出てきます。
ジーンズと共に、アメリカの雰囲気を感じれる洋服としてファッションに取り入れられます。
90年代のアメカジブームの中では、さらに、様々なスタイルが確立されますが、スエットはアメリカの洋服に深く根付いているので、カレッジ、ミリタリー、ワークスタイルで着られることになります。
そうして、アメカジというジャンルの中で、ジーンズと同様に、王道的なアイテムとして認知されていきます。
3、スエットを使ったスタイリング
最後に、スエット使ったスタイリングをご紹介します。
○ジーンズを使った王道的カレッジスタイル
カレッジスタイルはアメリカの大学生たちが、普段着として自分の大学名の入ったスエットにジーンズというシンプルなスタイルで学校生活を過ごしていたことが元となったスタイルです。
90年代のアメカジブームでは、スエット、ジーンズにベースボールキャップを合わせたコーディネートが王道として多く見られました。これは、今日でもアメカジの定番スタイルとして安定した人気があります。
○もう一つの定番・ミリタリースタイル
カレッジスタイルと人気を二分するスエットを着用したスタイルとして、ミリタリースタイルがあります。こちらの場合、スエットのプリントもアメリカ軍にまつわる柄が用いられ、ステンシルなど技法も少し変わるものもあります。
カーキ色のベイカーパンツや、迷彩のミリタリーパンツと合わせ、A-2やG-1などのフライトジャケットを羽織るのが王道的なスタイルです。
○ハズしアイテム・スエットパンツスタイル
こちらはスタイルのジャンルではありませんが、もう一つのスエットアイテム・スエットパンツを使ったコーディネートのご紹介。
かっちりとした格好や、異素材との組み合わせなど、ハズしのアイテムとしてスエットパンツは活躍します。注意点としては、あまり大きなサイズや、ゆったりとしたシルエットのものは避けること。パジャマ感が出てしまいますので、細身のシルエットのものを選ぶとジャケットやシャツとの相性も良く、オシャレな着こなしになります。
まとめ
スエットはデイリーウェアのみならず、様々なファッションスタイルで合わせられる万能アイテムです。最近では、大きめのサイズをざっくり着るのがオススメです。一枚と言わず、何枚合っても良いアイテムなのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。